今回はパンプスの青系の色から黒への色かえです。
しかも、爬虫類柄です!
こういった爬虫類柄などの、凹凸やエンボス的な、デザインの靴などは色変えをする際に、その凹凸デザインがつぶれてしまわないようにする必要があります。
かといって、薄く塗ってしまうと、ちょっとした擦れがあったときに、元の色が見えてしまったりという問題もあります。
その為に、使用している塗料の種類や、その塗料の塗り方、塗る前の下地処理など、様々な経験と知識と技術が必要になるわけです。
色変え前の状態です。ご覧の通り、ちょっと青みが掛かった色をしています。
そして、こちらが色変え後ですね。
ちょっと画像がぼやけてしまったのですが、よく見ていただくと、爬虫類柄のエンボス(凹凸)が色変えした後でも、はっきり残っているのが分かると思います。
また、しっかり、必要な箇所に対してマスキングという、塗ってはいけないところを塗らないようにするために、マスキングテープや、新聞紙などで養生してから行います。
個人で独自でされるのも、ある程度まではできなくは無いのですが、細部のマスキングのやり方や、冒頭でもお話した、
凹凸をしっかり残しながらも、強度をしっかり保つ!
これが、簡単にはいきません。
靴というのは、どこかにぶつけたり、擦れたり、または、車の乗り降りなどで、ドア部分にこすってしまったりなどはよくある物です。
その時に、擦れた場所がすぐ色が落ちた。
という事が無いようにするために、
使用する塗料の種類や、塗料の調合などからはじまり、いろんな実験や経験などをへて、ようやく実用に耐えれる色変えとして成立します。
という感じで今回のご依頼もありがとうございます。
他にも事例はありますので、良かったら見てくださいね。