今回は、コーヒーをバッグににぼしてシミになっていたのを綺麗にすることができました。
ただし、そのバッグですが、柔らかい革で作られたバッグでした。
バッグに使われている革の素材が、柔らかいタイプだったので、洗う事で素材を痛めてしまう事から、軽く水洗いをする程度にしました。
いつもの洗い方ではなかったのですが、なんとか、目立たない程度まで染みとコーヒーの臭いもを取って、軽い洗いでは取れなかった染みに対して色直しをしました。
染みの色が本体の色より濃い為、薄く何回も塗料の材質もかえながら上手にシミを消しました。
濃い色を薄い色で色直しするのは、全体のバランスを見ながら調整しつつ、何度も繰り返し作業が発生するので、大変ではありましたが、これもお客様の喜ばれる為にと思って対応致しました。
コチラの記事でも書いていますが、薄い色で濃い色を隠すのはとても難易度が高いんです。
これは、染みたついている状態ですが、結構露骨に色が違いますよね。
匂いも革に染みた事でコーヒーだけじゃなく何とも言えない匂いもありました。
紐の所も、うっすら染みてしまっていました。
紐の裏側に至っては、とても強く染みとして色が残っていました。
こちらが、対処後の紐の状態です。
バッグの方の対処後の状態です。
ほとんどコーヒーをこぼしたところのシミは分からないくらいになりました。
底面に関しても綺麗になりました。
ご依頼時にあずからせていただいた時点で、染み以外の所は、いい感じに使いこまれた感があり、革独特の光沢もあったので、染みのせいで処分という事にならなくてよかったと思います。
革製品は使用して、しばらく時間がたつと、同じ製品が手に入る事というのは、あまり無かったりします。
使い慣れた感じがあると尚更コーヒーのシミを何とかしたいと思う気持ちもよく分かります。
今回この様に対処できてよかったです。
同じようにコーヒーでシミになった革製品なども状況によって対応できる場合も多くありますので、まずはお気軽にご相談下さい。