くたびれた風合いから、しっとり艶やかに、リペアの仕事で蘇った一着
今回お預かりしたのは、長年愛用されてきた一着の革ジャンパー。

革の洗濯屋さん
もともとは柔らかい風合いとヴィンテージ感が魅力のジャケットでしたが、経年による乾燥やシミ、変色が目立ち、全体的にくたびれた印象を受ける状態でした。
お預かりしてすぐの画像を取りそこねてしまいました。
ジャンパーの右側が、ビフォー状態です。
■ 作業内容:あえて「色直し」は行わず、風合いを活かしたリペアへ
今回は、無理に染め直すのではなく、革の元々の味わいを活かすことを第一に考えました。
状態があまり良くなかったため、しっかりと油分を補給し、手作業で揉み上げる工程を何度も繰り返し、革に“なめし直し”を施しました。

革の洗濯屋さん
これにより、革本来の柔らかさとしなやかさを取り戻すことができました。
After:しっとりとした艶と柔らかさが蘇った革
仕上がりがこちらの写真です。全体に深みのあるブラウンが均一に行き渡り、自然な艶が戻りました。革も驚くほど柔らかくなり、手に取るとしっとりと馴染む質感に。

革の洗濯屋さん
袖の可動域も改善され、実用性もアップしています。
長年の相棒だった革ジャンパーが、もう一度袖を通したくなる一着へと生まれ変わりました。

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革の風合いを活かしながら、実用性と美しさを両立させた、まさに“着るたびに愛着が増す”リペアです。
革製品のメンテナンスやリペアにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。