長年愛用してきた革ジャンパーは、年月とともにダメージが蓄積し、色落ちや破れが目立ってきます。

適切なリペアを施せば、革本来の風合いを保ちながら、さらに魅力的な仕上がりにすることが可能です。今回は、実際にリペアを行った革ジャンパーのビフォーアフターをご紹介します。
■ リペア前の状態 – 傷みが進行したジャケット
修理前の革ジャンパーは、以下のようなダメージが目立ちました。
- 袖口の破れ
使用頻度が高いため、革が裂けて内側の素材が露出。 - 襟元の劣化
汗や摩擦により革がひび割れ、表面がボロボロに。 - 全体の色落ち
摩擦が多い部分は特に色が抜け、ムラが目立つ状態。 - ファスナー周りのダメージ
革が硬化し、ジッパーの動きも悪化。
このままでは着用が難しく、見た目もかなり劣化していました。しかし、適切なリペアを施すことで、再び美しい状態へと蘇らせることができました。
首元などは、一部革が剥がれ始めています。
これ以上着続けていくと、革の部分がこすれて、めくれ、剥がれていく感じになります。
全体的な雰囲気は、いい感じに使用感があっていいのですが、所々で、こすれすぎてしまっているところが、古さやが強調されてしまっています。
まったくこの革のジャンパーに思い入れがない方が見たら、処分してしまいそうな感じになるかもしれません。
ですが、革の洗濯屋さんでは、これくらいはまだまだ、キレイに復活できるんです。
袖口は、ちぎれてしまっていますね。
でも大丈夫!キレイにリペアできます。
ファスナーは、ちぎれてしまいそうになっています。
また、内側も露出してしまっています。
この状態になるまで着続けるのは、相当な思い入れがあるんだと思います。
私はこのご依頼者様の気持ちが良くわかります。
新しいものを買えばいいというわけではないんです。

物そのものが大事なんです。
同じものでも、一緒に過ごした時間や年月思い出は、絶対無いんです。
というわけで、簡単にリペアの流れを紹介!
■ リペアの流れ – 施工プロセス

ほとんどの革製品は以下の流れになりますが、毎回話しますが、さじ加減が難しいんです。
リペアは、やりすぎると、本来その製品がもっている質感などを上書きする感じになる事もあります。
なので、ご依頼時にそういった事も先にお伝えさせていただいて受注させていただいています。
① クリーニング・下処理
まずは、革専用の洗浄剤を使って汚れや皮脂を落とし、染料が定着しやすい状態を作ります。特に襟元や袖口などの汚れがひどい部分は丁寧に処理。
② 補修作業
- 袖口の破れ → 専用の補修材を用いて修理し、補強を施す。
- 襟元のひび割れ → 革のコンディションを整え、表面を滑らかに。
- ファスナー周り → 革を柔らかくし、開閉をスムーズに。
③ 色補正・塗装
- 色落ちした部分に合わせて調合した染料を使用し、ムラなく色を補正。
- 光沢を抑えつつ、自然な艶感が出るように仕上げ。
④ 仕上げコーティング
- 革の保護剤を塗布し、耐久性を向上。
- 柔軟性を持たせることで、自然な質感をキープ。
■ リペア後の仕上がり – 美しく生まれ変わった革ジャン

修理を終えた革ジャンパーは、全体に統一感が生まれ、自然なツヤが戻りました。
- 破れていた袖口も修復され、強度が向上!
- 襟元のボロボロだった部分も滑らかにリペア。
- ムラなく色補正が施され、統一感のある仕上がりに。
- 新品よりも味わい深く、ヴィンテージ感のある上質な雰囲気へ。

見た目だけでなく、手触りも柔らかくなり、長年愛用してきた雰囲気を残しつつ、新たな命を吹き込むことができました。

いい感じですね。
革製品独特の、新品では表現できない、使用感があるこなれた感じはのこしつつ、傷んでいた箇所はキレイにリペアすることができてます。
■ まとめ
革ジャンパーは使い込むほどに味が出るアイテムですが、適切なリペアを施せば、さらに魅力的な仕上がりにすることが可能です。

今回のリペアによって、新品のような輝きではなく、経年変化を活かした「より良い風合い」を実現できました。
「長年愛用している革ジャンがボロボロになってしまった…」
「革の質感を残したまま修復したい!」
そんな方は、一度リペアを検討してみてはいかがでしょうか?適切なメンテナンスを施せば、また何年も愛用できる一着になりますよ。