今回ご依頼いただいたのは、黒の革ジャンパーですが、こういったジャンパーの宿命とも言えるかもしれませんが、肩口や袖なそがテンションがかかりやすかったり、擦れやすかったりするので色落ちしていました。
大事に使用されてきたとわかる感じの全体的になヘタリ具合や色あせなどへもきれいに対応させていただきました。
革のバッグなどと比較すると、革生地が薄いというのと、全身で身にまとう物なので、動きが全体的にある事とアウターという事もあり、使用し続けるとこのように淡い感じになったりします。
また、リペアの難易度も動きがある衣類なだけあってやや高めでした。
色を重ねてリペアする際に割れやすかったりしますので、特殊な塗料を使用しながらもバックなどよりも細かい回数を重ねてリペアする必要があります。
そういった事などいろいろな事へ配慮してリペア作業を行いました。
もちろん、塗装リペアするまえには下処理を適切に行っています。
こういうリペアは、下処理で出来栄えが露骨にかわったりします。
という事で、リペア前からリペア後まで簡単に紹介していきます。
革ジャンパーの色あせリペア前
ちょっと撮影照明などで、少しわかりにくいですが、黒というよりは、やや青みがかかったり、場所によっては、薄い茶色みたいに色あせしていました。
このあたりなどは、薄く茶系にあせて来ていました。
革ジャンパーの色あせのリペア後
ここから、このようにリペアして完成いたしました。
リペア後は、ツルツルとした感じがなくなり、新品のような風合いに復元できました。
また、使用感を感じるしわなども、少なくなっています。
腕部分などについては、傷んでいた感じはほぼなくなりました。
そして、色落ちしていたのが、わかりやすかった肩口ですが、こちらもしっかり下処理をした上で、何度も重ねて色直しをしています。
今回のご依頼は、バッグなどとは違い、衣類という事で難易度もある意味では高いご依頼でした。
とは言え、衣類でも対応できる方法はいろいろあります。
その引き出しが多くないと、安易に行ってしまうと、風合いなどを塗りつぶしてしまったりして、衣類本来の風合いまで消してしまったりなどもあります。
大事にしている革のジャンパーや、革のパンツなどで、復元、リペアしたいと思う方は、お気軽に革の洗濯屋さんへご依頼ください。