今回ご依頼いただいた、首周りの皮脂汚れや痛みがあった革のジャンパーをリペアさせていただきました!
こまめに水洗いできる衣類ではないので、どうしても首周りなどの汚れが目立っていました。
首周りというのは、冬でも皮脂がついたりして、その皮脂によって色が変わったりしてしまいます。
外側も、うっすらぼやけていたり、シミ汚れがついてしまっています。
これも、アウターの宿命でもあったりします。
まばらに、痛みが見えることが余計に古臭さが見えてしまうわけです。
これが、黒系とか、濃い色系であれば、そこまで感じなかったりしますが、明るい色系の革ジャンパーは、かっこよさと引き換えに、こういう汚れや痛みから発生する事と付き合っていくしかありません。
袖や袖口など、動かす箇所などは、汚れもつきやすいです。
着込んだ時に自分の目で見えてしまうシミ汚れなどは特にきになったりしますよね。
というわけで、まずはキレイに汚れを取り除くクリーニング作業を行い、その後でもとの色に近い色を調合したうえで、革の質感を消さない範囲で色を重ねてシミを消していきます。
この明るい生地についたシミを、目立たなくするというのがなかなか難しいわけです。
変に色を重ねると、底だけが浮いて見えたりすると、
その重ねた箇所がシミのように見えたりするからです。
とは言え、その色の調整を弱くしてしまうと、シミが消えない…
色を重ねすぎると、革の質感が消えてしまう…
今回のご依頼はなかなかの状態でしたが、革そのものは十分まだ使えるくらいでしたので、ご依頼者様の気持ちも良くわかります。
しかも、着こなした時間がながければ長いほど、自分の身体にフィットした感じにあるので、新しく買うよりは、この着やすいジャンパーをなんとか綺麗にできないかと考えるのは不思議ではありません。
というわけで、今回の革のジャンパーの汚れや痛みをキレイにクリーニングとリペア事例の紹介でした。
いかがだったでしょうか?
最近であれば、処分して買い直すという事もあると思いますが、革の質が良いものであれば、この様に復活させることが出来ます。
同じものを買い直す金額よりも、小さい金額で済むというのも、リペアの良さだと思います。
もし、同じ様な、革製品があり、復活させたいというものがありましたら、気軽にご相談ください。
状態などはLINEで画像のやり取りにて行わせていただいています。
遠方の方でも対応できますので、気楽にご相談ください。