今回のご依頼紹介は、長財布にもともとついていなかった小銭入れを、ついていた仕切り部分を取り外して、そこにファスナーを取り付けるというリペアを行いました。
画像を見ていただけると、確かに小銭入れが有りません。
こういうタイプの長財布も意外と合ったりします。
小銭だけを小銭入れに入れてねという感じの厚みが薄い系の財布です。
仕切りは、レシートやお札を入れたりするような感じでしたが、そこの空間を小銭入れにするというわけです。
仕切り部分を上手にバラした状態です。
外した中の状態がコチラ
外した仕切りに、ファスナーを取り付けて上から撮影した画像です。
というわけで、仕切りと、長財布本体とを合体させて、完成したのがこれです。
色合いも極力近いものを用意したので、違和感はかなり少ないんじゃないかと思います。
後付した事実を知らない人が見たら、もともとそういう財布だったと思う人も居るのではないかと思います。
革の洗濯屋さんへリペアの相談が来る際は、ほぼほぼ、愛着があるから・・・
という場合です。
どうすれば自然に見えるリペアが成立するのかを考える
今回も、どうすれば、自然に見えるのか?
ファスナーの色は?ファスナーのタイプは?
ファスナーを取り付けた際に、外側のファスナーに引っかからないか?
ファスナーのつまみの形は?
ファスナーのつまみの色は?
という事を考えつつ、いかに自然に見せれるのか?を意識してリペア作業を行いました。
中を見開いた状態の画像です。
違和感ほぼゼロではないかと思います。
お客様へこの財布をお返しした際に、大変喜んでいただけました。
愛着がある財布だったからどうにかしたかったという事でした。
そんな中で、革の洗濯屋さんを選んでいただけたことに感謝しか有りません。
今後もお客さんの心を喜ばせたいという想いで、さらに技術を磨いていきたいと思います。