今回は誤ってバッグの中にアルコール液をガバーっとこぼしてしまわれて内側から、染みが出来てしまったの目立たないようにして欲しいという事でした。
かなり大規模にこぼされてあり、全体に広がってしまっていました。
ちょっとショックですよね。
バッグとしては、少し使用感があるくらい使われている状態でした。
この使用感を残しつつ、革の表面のエンボス柄をできる限り残すのに技術が必要になります。
しかも、見ていただければわかりますが、染みの中央は、染みの黒さがどんど強くなっている状態ですので、染み抜き作業や、色を重ねて調整するにしても、自然な風合いを出すのにそれなりの経験が必要になってきます。
こうやって拡大してみると中々の染みの強さというのがわかると思います。
という事で、染み抜きリペア作業を行います。
まずは、染みの部分を中心に染み抜き作業を行います。
そしてその染み抜きの部分への色違いになるのを目立たくするために全体的に研磨や色調整なども含めて調整していきます。
だいぶ綺麗になってきたところで、再度全体に調整をして染みが合ったところに違和感が残らないように何度も作業を行っては、確認し、作業を行っては確認するというのを数度行ってようやくここまで、染みが綺麗に取れました。