今回は主に布生地で作られたバッグの汚れを落とすクリーニングと、クリーニングでは対応できない箇所を、色掛けなどで対処させていただきました。
以前のブログでもお話しましたが、色が濃い汚れを、薄い色を使って消すというのは、なかなか難しかったりします。
なんとかうまくクリーニングと色掛けで、綺麗にすることができました。
以前のブログはコチラ
状況にもよりますので、どの場合でもできるというわけではありませんが、依頼者様のお気持ちを知るとなんとかしたくなるのが、革の洗濯屋さんなんです。
リペア前のバッグの状態
持ち手以外の所は、遠目だとそこまで気にならない感じではありますが、持ち手の所は、どうしても頻繁につかむ場所なので、このように汚れやすくなります。
これは、布生地だけの症状ではなく、バッグ全般的に起こりやすい症状です。
また、お気に入りのバッグになればなるほど、汚れも付きやすくなりますので、悩ましいところです。
とはいっても、飾る為ではなく使う為であれば、ちゃんと使ってあげる事がバッグも喜んでくれるのではないかと思ったりもします。
でも使うとこうなってしまう。
そんな時は革の洗濯屋さんへ!お任せください。
リペア後の布バッグの画像
途中の工程の写真を撮り忘れてしまって、いきなりの作業完了の画像になります。
全体的にうっすらあった、色あせや、汚れを除去しました。
そして、
一番気になる汚れだった持ち手の所も、なんとか画像くらいまできれいにできました。
画像スライドでビフォーアフターを比較できます。
今回のような布製に限らずバッグはどうしても汚れるものです。
革の洗濯屋さんでは、その汚れも、受け取った段階では、その方の愛着心のようなものも感じ取ったりします。
物の価値というのは、第三者からでしか測れない場合と、
本人でしか測れない価値というのがあると思います。
ただ、綺麗にすればいいではなく、ご依頼者様が感じる物の価値を出来る限り復元事なのでは無いかと思ったりもします。
場合によっては、この傷だけは残してほしいという依頼があったとしても、当然の事だと思います。
その傷が誰かとの大切な思い出だったりする場合もあるのではないでしょうか。
毎日、リペア作業をしながら、ご依頼者様が喜ばれるように技術面も、気遣いという面ももっともっと鍛えていかなければいけないと感じています。
ちょっとまた、話が脱線してしまいましたが、今回の布製のバッグの汚れ落としクリーニングの紹介でした。