
この記事では、佐賀市の革の洗濯屋さんが行った、袖が大きく裂けたブラウンの革ジャンパーのリペア事例をご紹介します。
修理前、補修途中、修理後の写真を順番にお見せします。
どこまで目立たなくなるのかについても、良いところだけでなく正直にお伝えします。
この記事でわかること
- 革そのものが裂けた革ジャンパーでも、修理で着られる状態に戻せる場合があること
- 裂けた部分をつなぎ、塞ぎ、なじませる補修の流れ
- 近くで見たとき・着たときの仕上がりの見え方
- 修理をご依頼いただく前に知っておいていただきたいこと
- 革の洗濯屋さんへのご相談方法
「お気に入りの革ジャンなのに、袖がこんなに裂けてしまった。もう着られないかな」
そう思って、クローゼットの奥にしまったままになっていませんか。
処分を考える前に、この事例を一度ご覧ください。
修理前|袖の上部が大きく裂けてしまった革ジャンパー

こちらが、お預かりした革ジャンパーです。
肩にステッチが入ったデザインで、深みのあるブラウンが印象的な一着です。
写真の左側の袖を見ると、肩に近い部分の革が大きく裂け、めくれています。
少し離れて全体を見ても、すぐに目に入るほどの破れでした。
サイズも色も気に入っているのに、一か所の破れのせいで着られない。
革ジャンパーのご相談で、いちばん多いのがこのお悩みです。
革が裂けてしまっても、状態によってはリペアで補修し、また着られるようにできる場合があります。
破れを拡大すると、革そのものが裂けていることがわかります

近くで見ると、裂け目が縦方向から横方向へ続き、革の端が離れてしまっています。
縫い糸がほどけただけなら縫い直しで済むこともありますが、今回は革自体が破れている状態です。
そのため、離れてしまった革をつなぎ、開いた部分を塞ぐ補修が必要になります。
裂けた革ジャンパーを、そのまま着たり、ご自分で直したりする前に
- 裂け目は、腕を動かすたびに引っ張られて広がりやすくなります
- 市販の接着剤やテープで貼ると、はがす手間が増えたり、革を傷めたりすることがあります
- 破れが広がるほど、補修の範囲も大きくなります
「とりあえず着る」「とりあえず貼っておく」が、かえって修理を難しくしてしまうことがあります。
破れに気づいたら、なるべくそのままの状態でご相談ください。
早めに見せていただくほど、きれいに仕上げやすくなります。
補修途中|裂けた部分をつなぎ、袖の形を整えます

こちらは、破れていた部分をつないだ段階の写真です。
大きく開いていた隙間が塞がり、めくれていた革が袖の形に戻ってきました。
ただ、この段階ではまだ、つないだ境目や周囲との色の違いがはっきり見えています。
正直に言うと、ここで終わらせてしまうと「直したけれど、着るには気になる」仕上がりです。
破れは、塞いで終わりではありません。
着たときに補修した場所が目立たないところまで仕上げて、はじめて「また着られる」状態になります。
ここから、補修部分が周囲の革になじむよう、さらに手を入れていきます。
修理後|大きく開いていた裂け目が目立ちにくくなりました

修理前の拡大写真と見比べてみてください。
中が見えるほど開いていた部分が塞がり、補修途中で目立っていた境目もわかりにくくなりました。
大きく裂けた状態から、袖全体になじむ見た目へと整いました。
一方で、拡大写真のように近くでじっくり見ると、補修した部分の凹凸や跡がわかるところもあります。
革は一度裂けると、まったく傷のない状態に戻すことはできません。
私たちは、修理前にこの点もきちんとお伝えしたうえでお引き受けしています。
「思っていた仕上がりと違った」とならないことも、修理の大切な一部だと考えているからです。
袖を下ろした状態でも、自然な印象に

こちらは、ジャンパーをハンガーに掛けた写真です。
袖を下ろした状態は、実際に着たときの見え方に近くなります。
肩のステッチや元のデザインはそのまま残し、破れていた部分だけを補修しました。
修理前にいちばん目立っていた大きな開口部がなくなり、一着としての印象がまとまっています。
人と会うとき、出かけるときに、袖を気にせず羽織っていただける仕上がりを目指しました。
全体の仕上がり|お気に入りの一着を、これからも着ていくために

着慣れた革ジャンパーには、サイズ感や色合い、デザインなど、気に入っている理由があるものです。
長く着てきた革は、体になじみ、新品にはない風合いも出ています。
同じようなものを買い直しても、今の一着と同じ着心地や風合いになるとは限りません。
修理は、その一着にしかない「なじみ」を残して着続ける方法です。
だからこそ、「破れたから処分する」と決める前に、修理という方法も考えてみませんか。
今回のように、大きな裂け目でも、つないで塞ぎ、目立ちにくく仕上げられるケースがあります。
ただし、修理の可否や仕上がりは、革の状態や破れ方によって異なります。
すべての破れが同じように直るわけではありません。
だからこそ、まずは実物を拝見し、どこまで直せるのかを正直にご案内いたします。
佐賀市で革ジャンパーの破れ・裂けにお困りなら、革の洗濯屋さんへ

- 袖や肩が裂けてしまった
- 気に入っているので、できれば直して着たい
- 修理できる状態なのか、一度見てほしい
- 買い替えと修理、どちらがいいか迷っている
そんなときは、佐賀市の革の洗濯屋さんへご相談ください。
革の状態や破れた箇所を確認し、どのような修理ができるかをご説明します。
仕上がりの見込みや費用も、ご依頼の前にご案内いたします。
ご相談時にお伝えいただきたいこと
- どの部分が、どのように破れているか
- 破れに気づいたのはいつ頃か
- ご自分で接着剤やテープを使ったかどうか
- いつ頃までに着たいか
わかる範囲で構いません。
細かい説明が難しい場合は、写真を見せていただくだけでも大丈夫です。
よくあるご質問
Q.修理費用はどれくらいかかりますか?
破れの大きさや場所、革の種類や状態によって変わります。
写真でおおよその状況をお聞きしたうえで、正式なお見積りは実物を確認してからお伝えします。
Q.元通りの新品のような状態になりますか?
一度裂けた革を、傷のない状態に戻すことはできません。
近くで見ると補修の跡がわかる場合もあります。
そのうえで、着たときに目立ちにくい仕上がりを目指して補修します。
Q.修理にはどれくらい時間がかかりますか?
破れの状態や必要な工程によって変わります。
着たい時期が決まっている場合は、ご相談の際にお知らせください。
ご来店の前に、まずはお電話ください
お電話では、「革ジャンパーの破れ修理の記事を見ました」とお伝えいただくとスムーズです。
まずは、どの部分がどのように破れているかをお聞かせください。
写真でのご相談も承り、実物をお店へお持ちいただく流れをご案内いたします。
写真だけでは確認しきれない部分もあるため、正式なお見積りは実物の状態と修理内容を確認したうえでお伝えします。
大切な一着を、これからも着ていくために。
破れ・裂けでお困りの革ジャンパーを、ぜひ一度お見せください。


