今回は、布バックのクリーニングですが、中袋のダークブラウザの色がでるので全部ばらしてから洗いました。
ご依頼時に、持ち手の付け根にはカシメがついているのですが、そのカシメにはブランド名がついています。
このカシメを再利用してほしいというご要望がありました。
そもそもカシメというのはハンマーで叩いてかしめるので、カシメというのですが、通常それを綺麗に外すというのは、簡単にはできません。
ですが、お客様のご要望という事もありましたので、様々な工具を使い、なるべく傷つけないように大事にカシメを緩めてうまく外して使う事ができました。
そもそも、クリーニングをする際に、この持ち手の所がぬい合わさっているだけならば、再度縫い付ければ、糸もきれいになるので、そこまで難しくは無いのです。
また、カシメの金具も、別途こちらで用意した無地や色合いに合わせた元のカラーに近いものをつけるという事であれば、縫い付けの場合同様そこまでは難しくは無いのですが、
カシメそのものを再利用となると、再度かしめなければいけないという事になります。
また、ただ再度かしめればよいという事では無いので、試行錯誤して頑張りました。
なんとか１か所かしめを外せた状態です。
内側から見た状態です。
当然この内側も気づつける事は絶対ダメですので、とにかく丁寧に作業を行いました。
なんとか持ち手を全て外しました。
バッグなので当然ではありますが、内側の布と外側の布で構成されてあります。
かしめの事ばっかり話していますが、メインはクリーニングなので、内側の布も、綺麗に取り外します。
パーツに分けると、
外側
内側
持ち手
あとは、写真には写っていませんが、細かいパーツがありました。
そして、綺麗にクリーニングした後、元の通り戻せばいいのですが…
今回はかしめの件がありますので、再度かしめる時も、ブランド名をつぶさないように、丁寧にかしめて完成です。
今回のかしめの件のようなご依頼も、お気軽にご相談下さい。
